名QBの指標 ~Intercept率~

NFLなんかを見ているとQBの良し悪しを図る指標の一つしてよくQB Ratingが取りざたされる。

いくつを超えたからすごい。いくつを下回ったから全然ダメだ。というような評価がなされるわけだが、個人的にはあの数値が持つ意味があまりわかっていない。何度かQB Rating算出のための計算式を見たことがあるが、複雑な上に掛けられる係数がなぜその数値なのか明確な理由のないまま使用されていたりするからだ。

それでも、NFLの長い歴史の中で導き出された計算式と定義には敬意を払っているし、否定をしているわけではない。ただ、Givenされるものであるという認識が強く数多くのファンがそうであるように私も提示されたQB Ratingを見ては高い、低いと感想を抱いている。

それとは別に、個人的に名QBであるかを判断するのに被Intercept率を指標として使って楽しんだりしている。 この指標はシンプルでわかりやすく、試投回数に対する被Intercept回数の割合である。

個人的にはこの数値が1%~2%に収まるQBは優秀であり、1.5%を下回ってくるとめったにInterceptをされないQBという印象になってくる。

Xリーグも3週が終わりそれなりの成績が残り始めているので、一度、被Intercept率を見てみたい。

◇Xリーグ 2016 week3終了時の被Intercept率

RANK選手名チーム名被Intercept率AttCompINTYardTD
1Mason Mills シルバースター1.41%715115715
2Jerry Neuheisel オービック2.33%433213792
3コービー キャメロン 富士通2.67%754825967
4菅原 俊 オービック3.13%322312863
5木下 雅斗 エレコム4.00%251211311
6加藤 翔平 Lixil4.82%834645214
7Devin Gardner ノジマ5.49%915858124
8多川 哲史 IBM5.88%341922023
9加納 友輔 アサヒ飲料7.14%281721381
10政本 悠紀 IBM7.81%644153984

おどろくべきは、Mason Millsの被Intercept率が1.41%と非常に成績が良いということである。アタック71回に対し成功が51回とパス成功率自体が非常に良くなっていることを合わせて考えると昨年よりさらに進化しているということになる。常に試合に出ているQBがこのパフォーマンスを見せているのにチームとして1勝2敗と厳しい成績になっているのは非常に悔しいことだろう。

リーグ後半はSuper9同士の対戦となり、ディフェンスも激しくなってくるので、このままのペースを維持するのは難しいかもしれませんが、好調なQBはこのまま好調維持を、前半不調だったQBは後半巻き返しに期待したい。

参考記録ではあるが、昨年のNFLレギュラーシーズンを通してQB Raingが高かったQB Top5の被Intercept率である。

◇NFL 2015 レギュラーシーズン QB Rating Top5 QBの被Intercept率

Rank選手名チーム名QBRate被Intercept率AttCompINTYds
1R. ウィルソンシーホークス110.11.66%48332984024
2A. ダルトンベンガルズ106.31.81%38625573250
3C. パーマーカーディナルス104.62.05%537342114671
4T. ブレイディペイトリオッツ102.21.12%62440274770
5K. カズンズレッドスキンズ101.62.03%543379114166

やはり、トム・ブレイディなんかは1.12%と極端に低い数値となっています。そういえばブレイディがInterceptされているとこをあまり見かけないですよね。

ぜひ一度、QBの被Intercept率にも注目してみてください。

コメント

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